「鳥さん」の認知症ブログ

認知症を患う方との関りを深め、十数年・・・まとめていた記録を見える形で残そうと考え、唐突ですがブログを始めてみました・・・

試行錯誤の記録ですが、まずは「気になった記録」、「思い出のある記録」から残してみようと思っています。

何かの参考になるものではなく、私自身の十数年の振り返りとしてスタート致します。

№1 体調不良後のアセスメント・・・               2021年4月5日(月)

 4月の体調不良(風邪症状)から回復し、食事量なども日によって変動は見られますが、主食は平均9割、副食7割程摂取しています。食事量の増加と比例して元気な時の言動が顕著に見られており、環境因子(外部環境、内部環境)によって拒否、焦燥、易怒などの行動・心理症状が見られています。

 特に環境因子の中の外部環境による刺激から焦燥、易怒、などの症状が派生しています。外部環境とは、物質的環境と人的ストレスに分けることができますが、A様は特に人的ストレスの影響を大きく受けています。人的ストレスには、職員、他利用者様、見学者など本人以外の人のことを示しており、A様の”こころの動き”(心理的苦痛=孤独感、寂しさetc)とのバランスによって大きく変化しています。A様の”こころの動き”を表すサイン(陰性症状)として、背筋が伸びた座り方、職員と目を合わさないことや下を向くことが多い、落ち着いた声の大きさと丁寧な口調、テレビではなく外(玄関の方)を見ることが多いなどが、陰性症状の”こころの動き”のシニアサインと考えます。

 支援のポイントとして、パーソナル・ゾーン(心の縄張り、快・不快の距離)を理解し、どの距離感がA様にとって安心できる距離感であるかの理解が大切と考えます。

「鳥さんからの一言」・・・

バイタルサイン、環境因子への理解、コミュニケーションの基礎がとても大切であると感じた事例でした。

№2 低血圧、睡眠障害からのアセスメント・・・          2021年4月8日(木)

 先月の報告書でもお伝えしていますが、B様の低血圧は睡眠障害(眠気)との関係性が高いと考えています。7月は平均血圧値が100/53mmHgと安定していますが、以前の状態がやや低下している時の平均血圧値が91/49mmHgと低くなっています。7月の利用時も血圧が低い日が見られていますが、ご家族からも「今日は寒いからかなかなか起きなかったのよ」77日)と眠気が強く見られている話を聞いています。

77

 1017分 BP86/50mmHg P52

 1055分 BP88/59mmHg P48

      BP92/61mmHg P49回(触診P51回)

 1240分 BP103/47mmHg P55

       BP109/48mmHg P57

 ご家族の話からも眠気が強い日には血圧が低くなり、食事量も副食が5割程度、水分量も400㏄と普段より少なくなっています。※普段 副食=9割 水分量=700㏄)午後からは眠気が解消されたことで血圧が上がり、レクリエーションでは他利用者様と一緒に「そこ擦ってあげたいよ~~。擦ってあげるよ・・・あははは~~」との冗談を言いながら大きな声で笑う姿も見られています。先月の報告書の考察の根拠を確認できる事例になったと考えます。

 デイサービスでは、睡眠障害の基礎である生活リズムの構築、5000ルクスの光による体内時計のリセットなど睡眠障害approach methodを進めると共に、バイタルサインなどから状態把握も進めていきます。

【先月(6月)の報告書の考察】

 小さな変化として、5月より血圧が少し上昇し、食事量の変動も少なくなっています。変化の真因を考察すると、血圧の上昇は睡眠障害による生活リズムの乱れが解消され、朝の眠気が解消されたことで血圧が上昇、安定に繋がったと考えます。5月の血圧の低下は、4月下旬の風邪から体調不良となり、体調不良から食事意欲も減退し体力も低下したと考えます。体力の低下から、座っているだけで疲れてしまい疲労感から日中の寝ている時間が多くなり、夜間の睡眠障害に派生し生活リズムの乱れに繋がったと考えています。睡眠障害の乱れから朝や日中の眠気が強くなり、眠気が強いことで自律神経の副交感神経が優位に働き血圧が低下したと考えます。6月の血圧の上昇から考察すると、朝の眠気が解消され自律神経の交感神経が優位となり、しっかり覚醒していることで血圧が安定していると考えます。睡眠障害が解消され眠気が無くなったことで食事を食べる時間も安定し、食事量の増加となり、結果として生活リズムの安定に繋がっていると考えます。

 6月に入り午後になるとマッサージチェアや窓の周辺まで歩くことや帰宅の発言も聞かれることが増加しています。午後になると多動傾向になる真因は、上記の変化から体調がよくなり、元気になったことで認知機能が上がり自己実現(自己決定・自己選択=自分らしさ)によって行動の変化が出ていると考えています。

「鳥さんからの一言」・・・

生理的欲求(食事、排せつ、睡眠)が満たされることの重要性を肌で感じ、状態が安定するための基礎であることを再確認できました。

№3 排泄機能のアセスメント・・・               2021年4月11日(日)

 排泄機能の様子ですが、6月は利用回数が1回少ないですが、尿失禁(尿でズボンを汚すこと)は見られていません。

 現在、排泄機能のアセスメントを進めていますが、尿失禁の原因となる種類(溢流性尿失禁、腹圧性尿失禁、切迫性尿失禁、機能性尿失禁)のアセスメントを進めることで、対応の修正などから尿失禁を消失、又は、軽減することができると考えています。

 自宅では、布団を汚すほどの失禁はないと聞いており、眠気から尿意に気づくことが遅れていることは考えられます。デイサービスでのアセスメントでは、他利用者様やレクリエーションなど何かに集中している環境で見られています。”何かに集中していること”がキーワードと考え、興味・関心の高いものがあると尿意に注意が向かいことが考察できます。大切なことに注意が向かないことは、注意障害の転換的注意(本来注意を向けなければいけない方に注意が向かないこと=車の運転をしている際、運転に注意を向けなければいけないのに、会話に注意が向いてい運転がおろそかになること)であり、注意障害は認知症の中核症状に大きく影響しています。

 現在のアセスメントから、C様の尿失禁は認知症の影響が強いと考え、機能性尿失禁の可能性が高いと考えます。デイサービスでの失禁の軽減は、さりげない声かけによるトイレの意識付けが大切と考えています。

「鳥さんからの一言」・・・

排泄機能は、ご家族への負担が多くなり、在宅介護の大きな課題と認識しています。少しでも排泄機能の維持・改善に繋がるよう、自宅の状況などを確認し取り組んでいる状況です・・・

 

№4 退院後、新規利用者様のアセスメント①「移動・食事動作編」 2021年4月14日(水)

 移動支援の様子ですが、車椅子への移動や送迎車に乗車する際など、職員の声かけへの理解は見られ立位をとることも良好であり、数歩足を動かす姿も見られています。車椅子のフットレストに足を乗せる動作では、職員の声掛けに足を上げる姿は見らていません。しかし、車椅子から立つ際、自ら足を高く上げる姿は見られており、機能的には可能と考え声掛けの工夫が必要と考えています。また、非言語のコミュニケーション(ノンバーバル・コミュニケーション)である、手続き記憶(身体が覚えている記憶)を活用することも重要と考え、”立つ動作”、”歩く動作”、”足を上げる動作”など各動作の手続き記憶のスイッチを探すこともADLの維持・向上のポイントになると考えています。

 

 食事支援の様子ですが、職員が箸を手渡すと自ら食事に手を伸ばし、失認(目は悪くないですが、見えている物が認識できないこと=食事を認識していないこと)、失行(身体は元気ですが、物の使い方や動作が上手くできないこと=食べ方が分からず動作もできないこと)も見られず食事を摂取しています。

 食事開始から30分程すると箸が止まることが多くなり、「これ食べて」など簡単な言葉で食事を進めています。(失語症approach method箸が動かない時には、食事の認知がしやすいよう介助も交えて食事を進めています(味覚・触覚による刺激)。時々、向かいに座る職員の食事に手を伸ばす行動は見られていますが、職員がY様の食事を指さすと自分の食事を摂取しています。繰り返し職員の食事に手を伸ばす行動が見られるため、食事が認知しずらいと考え、食器の置き場所を少し遠めにしてみると職員の食事に手を伸ばすことはなくなり、食事を上手に摘まむことも多く見られています。

 視野の狭窄(見える場所が狭くなっていること)などの関係、または、認知機能(認知症の中核症状や判断力、理解力など)の関係であるかは不明ですが、先行期の障害(嚥下5=先行期、準備期、口腔期、咽頭期、食道期)は見られていると考え、食事環境の修正は必要と考えています。むせ込みなどは見られていないことから嚥下機能は良好と考えますが、咀嚼は上顎と舌ですり潰すような動きが多く見られ、咀嚼回数も平均10回前後となっています。食事のペースが速いことも見られ喉に詰まらせることにも注意が必要と考え、食事のペースを調整することや見守りの環境を整えることが安全・安心な食事環境に繋がると考えています。

「鳥さんからの一言」・・・

年齢は若いですが、失語症状も強く意思の疎通が難しく、初めての利用であったこともありADL(日常生活動作=移動、食事、排せつ、入浴)のアセスメントの学びが深まった方・・・様々な方から多くのことを学びましたが、Yさんはその中の一人でした。

令和3年4月12日         利用情報

< ほうとく >    定員 8名

曜 日
空き人数 2 0 0 0 1

< ほうとく 弐番館 >  定員 10名

曜 日
空き人数
1
0 1 0 0 1 3

 

<ぱーそんらいふ久野>  定員 10名

曜 日
空き人数
6
7 9 7 6